物忘れ防止:さくらの望み　わたしの想い

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メンタルヘルス

物忘れ防止

ボケをひどく心配している人がいる。曜日がわからなくなったらしい。深刻さや感覚はご本人でなければわからないことだが、７０歳近くになって一人で暮らしていたら、ボケてなくても曜日の感覚はなくなるだろう。

私：「最近ボケがひどくてさぁ」
Ａ：「ボケという言葉を使ってはいけません。
　　　認知症というのです」
私：「エッ、じゃあ、『私、最近認知症の症状が悪化して』
　　　って言うの？なんかヘン」
本当にあった会話です。

Ａさんは、認知症のおかあさまを大変なおもいで介護され看取った方でした。
そうおっしゃる気持ちはわかります。だから私はその後、Ａさんには物忘れの話題もだしません。関連性のあるものは何でも、Ａさん独自の記憶のメカニズムで、忘れたい過去を引き出してしまうと思ったから。

でもサ、痴呆症が認知症になったんで、ボケはボケでしょ。

話がそれちゃった。

私がボケといっていることは、物忘れの範囲で認知症ではない。
ただ、物忘れを頻繁にするようになったら、気をつけなければいけない。

一日に私たちを通り抜けていく情報量は膨大だ。
テレビから流れているものだけでも、外を歩いていて何気なく目にするものだけでもとんでもない量になる。

どんなことでも、記憶に留めておくには相当なエネルギーが必要になる。
忘れることができるからこそ、集中もできる。

そこで、覚えておくのではなくて、思い出すことにしたらどうだろう。

なべを火にかけておいて、洗濯物をたたむのは日常のこと。
洗濯物をたたみながら、ずーとなべを気にかけているのは大変だから、思い出すキッカケを作ってあげる。

タイマーを使うのが手ごろでいいが、もしなければ、時計を見る。
「いま○時○分、洗濯物をたたんで、○時○分になべを確認する」と時計を見ながら、声に出して自分に確認する。

「○○を見たら、○○を思い出す。」
こんなふうに声に出して、脳に命令するのは、物忘れ防止に効果がある

お湯が沸いたら、やかんがピー。
なべを火にかけたら、タイマーをセット。
今日中に済ませたい用事は、紙に書く。
スケジュールやメモ、大切なお知らせ等は一つにまとめる。（目立つ色のものを選ぶ）
大事なものを引出しにしまったら、すぐに一度開けてみる。

忘れたくないことは、ひとつの動作で終わらせないようにする。
そうすれば、思い出しやすいから。

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